食堂侍

あてどなく食堂を彷徨う・・・拙者「食堂侍」でござる

二十四番 死闘の巻

食堂破りの旅を続けていると、
食堂の噂はいつのまにやら拙者の耳に
そよ風の如く届いて来るのである。


f:id:syokudouzamurai:20160211195713j:plain


「量がすごい多いって!安いのにっ!」


拙者は震えた.......

もちのろん、


武者震いというもの。








f:id:syokudouzamurai:20160211195756j:plain


大衆食堂の「大盛り」はファミレス、
はたまたチェーン店のそれとは
レベルが大きく違う。

言い換えれば

ケタ違いの量になることは
今までの食堂破りで学習済みである。


油断をすれば、己の胃の腑を破壊されるやも知れぬ.......



故に拙者、
強者との一戦を交える前の侍の如き武者震い.......


と言うよりは、


恋文を渡そうとする初恋の乙女の如きモジモジ君

食券機の前で大盛りライスにするか悩んでいると
次のお客さんが後ろに。


さしあたり普通の「鳥南蛮定食」を選んで食券を出す。


f:id:syokudouzamurai:20160211200100j:plain



「大盛りにしますか?卵と納豆は?」



え??

き、貴様……


千里眼かっ!?

との驚きのまま、思わず頷くとすぐさま納豆と卵がカウンターへ。


え?


追加??


オプション追加??

追加料金??


ぼったくり??



ねえ、ぼったくりなの??

とブルブル震えていると定食が……



f:id:syokudouzamurai:20160211195835j:plain


もちろん、
その後イカついお兄さんに裏に連れて行かれ
キャッシュカードつうか財布ごとごっそりを預かられ
コンビニのATMに両腕掴まれて連れて行かれる
荒手の風俗店の笑え無いそんなひとコマ

のような訳もなくそのまま退店……


晩飯の食欲を削ぐ程のそのボリューム……



OMGにわけちゃくれねえだろうか(泣)