食堂侍

あてどなく食堂を彷徨う・・・拙者「食堂侍」でござる

四十四番、己の嗅覚を信じて


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「食堂」という括りではないと拙者は以前から感じていた。

確かに屋号は庶民的ではあるが、建物の醸し出す雰囲気は食堂を感じさせないのであった。

だが知人が是非と、討ち入りを勧めて来るが故、いざ戸を開いたのである。

たのもぉーっ!!




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目の前で繰り広げられる…………



黒ずくめの衣装に身を包んだ団体……………





そう。

拙者は知っている。

この「集い」を知っている。


それは。


「ご法事」







や、やはり…………



食堂にあらずっ!!



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