食堂侍

あてどなく食堂を彷徨う・・・拙者「食堂侍」でござる

四十五番、一期一会

スナックのようなこの屋号。



f:id:syokudouzamurai:20160329215008j:plain


大学が近いこの学生街にその食堂はあるのだった。



f:id:syokudouzamurai:20160329215035j:plain



f:id:syokudouzamurai:20160329215104j:plain


故にリーズナブル。
かつボリューミイ。


f:id:syokudouzamurai:20160329215121j:plain


学生さんのお腹を満たすその心意気。
これこそ「食堂魂」の真髄と言えよう。

真冬だというのにTシャツ短パンの、見るからに格闘体育会系の学生、
末は学者かと思わしきとってもアタマの良さげな学生、
この後はサークルのコンパが待っていると思われる華やかな学生……


が皆次々と飯を掻っ込むその姿の横で
全く溶け込んじゃいない

「おっさん」

が飯を食らうこの情景………。


f:id:syokudouzamurai:20160329215154j:plain


まさにここ「であい」での

奇跡の「であい」

と言えよう。*1

*1:都内で発見されたチンパンジー並に完全に浮いていた事は言わずもがなである(泣)

四十四番、己の嗅覚を信じて


f:id:syokudouzamurai:20160622065943j:plain





「食堂」という括りではないと拙者は以前から感じていた。

確かに屋号は庶民的ではあるが、建物の醸し出す雰囲気は食堂を感じさせないのであった。

だが知人が是非と、討ち入りを勧めて来るが故、いざ戸を開いたのである。

たのもぉーっ!!




f:id:syokudouzamurai:20160622070032j:plain



目の前で繰り広げられる…………



黒ずくめの衣装に身を包んだ団体……………





そう。

拙者は知っている。

この「集い」を知っている。


それは。


「ご法事」







や、やはり…………



食堂にあらずっ!!



f:id:syokudouzamurai:20160622070150j:plain



f:id:syokudouzamurai:20160622070224j:plain

四十三番、酢豚のパインは許せる

f:id:syokudouzamurai:20160621175808j:plain




リーズナブルな昼食時に掲げた品書きの中で、

「酢豚」

と言う最も手間がかかるであろう一品を注文してしまう店主泣かせの「食堂侍」です、こんにちは。


「人でなし」

「鬼畜」

「f★k✘*g※a○su✪h」

などと罵られようとも致し方あるまい。



だって食べたかったんだもの。




f:id:syokudouzamurai:20160621175855j:plain



豚肉に衣をつけて揚げ、


その他野菜も素揚げ。


餡を作って合わせて、


からの定食のスープも今調理っ!?



f:id:syokudouzamurai:20160621175915j:plain




ご主人、ありがとう。


その労働力、ありがとう。



お一人でこのお店を………




と思いきや、二階から洗濯物を抱えて


おかみさん、出番ですよ!!



※ちなみにこの酢豚にパインは入っていません。

四十二番、文化遺産

趣のある、とか
ノスタルジー、とか
歴史を感じさせる、とか

そんな表現が安っぽく感じさせる、
「歴史的重要文化財
と見間違うほどの建物。


f:id:syokudouzamurai:20160329150617j:plain


これまた山間の無人駅な上、suicaPASMOも使えないそんな駅の小さな小さな商店街にその店はあるのだった。

引き戸を開いたその刹那、タイムトリップをしたかのような感覚が拙者を包み込んでいく
時代を感じさせる品々に迎えられ



f:id:syokudouzamurai:20160329150642j:plain


かと思いきや………


ズン

ズン

ズン


ズンドコ


である。


f:id:syokudouzamurai:20160329150708j:plain


どうやらお母さんはガチガチの「ズンドコ・マニア」らしく、ところ狭しときよしグッズが飾ってあるのでした。



f:id:syokudouzamurai:20160621031535j:plain


ちなみに定食はなくてカツ丼が有名。



f:id:syokudouzamurai:20160621031612j:plain



f:id:syokudouzamurai:20160621031700j:plain


ちなみに「開花丼」とは豚肉と卵、要するに他人丼との事。

梅の観光地からののネーミングなのである。

四十一番、恋の食堂シート

夜更けの灯りの落ちたその店の、


カウンターに一つのスポットライト、


独り飯を食らう淋しき男のその背中・・・。





夜な夜なそんな哀愁を感じさせる姿を見せる店があるとの情報を入手。




いざ討ち入りでござる。



f:id:syokudouzamurai:20160329135243j:plain



その店内の趣き。


また店主の佇まい。


目玉焼きの硬さを聞く、そんな人柄を感じさせる丁寧な接客が洋食店を感じさせるのである。





f:id:syokudouzamurai:20160329135330j:plain








なのにこの屋号…………





f:id:syokudouzamurai:20160329135358j:plain




おっ……おっ………おっ……………








おさむちゃんでーす!!





と登場し、オタマをマイク代わりに


「イタコのいたろう」


とか歌ってくれると思ってたのにっ。





店の隅に置かれた看板には店主のプロフィールまで書かれている………





f:id:syokudouzamurai:20160329135416j:plain



マジメかっ!
*1





f:id:syokudouzamurai:20160329135435j:plain

*1:マジメは素晴らしい事です

四十番、皿の上の遊園地

野に咲く花のようにひっそりと、それでいて逞しく生きていこう。


と思ったのかどうかは分かり得ないが、薬局かラーメン屋かと思わせる
その屋号のアウトオブラインぷり。



からの、この外観。


f:id:syokudouzamurai:20160325215628j:plain


からの食品サンプル


f:id:syokudouzamurai:20160325215700j:plain


ホッケ食品サンプルが眩しい・・・。


f:id:syokudouzamurai:20160325215733j:plain



f:id:syokudouzamurai:20160325215745j:plain




f:id:syokudouzamurai:20160325215802j:plain



看板メニューと思われる、たんぽぽ定食のプレートは(鉄皿ですが何か?)
コロッケ、エビフライ、まさかのまぐろブツ(皿なのにバランで仕切られてますけど何か?)、
さつま揚げ(ハンバーグに似て見えてますけど何か?)

などなど.......。


これぞ「バラエティー・プレート」といった様相。


「定食の遊園地やぁ」


とか言ったとか言わないとか。

からの隣のおっさん昼からひや酒。



一点の曇り無し。